仏蘭系航空会社エールフランスKLMは、大西洋路線のエコノミークラスで満席を維持できるよう運賃を引き下げる。ベン・スミス最高経営責任者(CEO)が明らかにした。世界的に旅行需要の減速が示唆される中、航空会社は対応を迫られている。

スミス氏は9日、エコノミークラスの運賃には「若干の軟化傾向」が見られるが、プレミアムキャビンの価格は「比較的安定」していると指摘。これまでのところ、輸送能力を変更する必要性は生じていないが、リセッション(景気後退)に陥れば、新たなリスクがもたらされると語った。

トランプ米大統領の貿易戦争が市場を混乱させ、消費者の信頼を揺るがす中、欧米の航空会社は需要環境の悪化に直面する。米デルタ航空は世界貿易を巡る不確実性により、通年業績見通しを取り下げた。

旅行需要について語るエールフランスKLMのベン・スミスCEO

スミス氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、景気後退局面では「旅行業界が真っ先に打撃を受ける業界の一つだ」と述べ、「これはわれわれにとって未知の領域だ」と続けた。

トランプ大統領が今月、多くの貿易相手国・地域に対し、上乗せ関税を発表する前から消費者が旅行計画を控える兆しがあった。

米国際貿易局の暫定データによると、西欧在住者による米国への渡航は3月に前年同月比で17%減少、国外からの到着者全体では12%減った。

 

原題:Air France Cuts Fares to Fill Transatlantic Budget Seats (1)(抜粋)

--取材協力:Matthew Miller、Katie Greifeld、Sonali Basak.

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