(ブルームバーグ):トランプ米政権の関税政策により米国の貿易額が落ち込み、それが関税収入の伸びを抑制する可能性が高い。ブルームバーグ・エコノミクス(BE)が最新分析で指摘した。
BEの試算によると、導入予定のものも含めたトランプ関税は年間平均約3000億ドル(約43兆6000億円)の関税収入をもたらす見込み。ベッセント米財務長官は最大6000億ドルという数字を挙げていた。
BEは関税導入の影響で米国の財輸入は約30%減少すると、モデル分析を基に予測した。
一方、シンクタンクのタックス・ファウンデーションはトランプ関税により関税収入が10年間で約2兆2700億ドル(年平均約2270億ドル)増えると分析。エール大学予算研究所は10年間で約2兆4900億ドル(同2490億ドル)増加するとの試算を示した。両機関とも経済への影響を考慮に入れている。

トランプ政権の下で米国の関税はここ1世紀余りで最高水準となる。トランプ氏は自身の貿易政策が「米国を再び豊かにする」と主張してきた。また貿易政策によって米国の産業基盤を拡充すると公約している。
しかしエコノミストらは関税政策が米国の輸入を抑制し、他の国・地域の報復を招き、物価上昇を引き起こすなど逆効果をもたらし得ると警告する。
タックス・ファウンデーションはトランプ関税が米国内総生産(GDP)を0.7%押し下げると予測。報復関税を考慮すれば下振れはさらに大きくなり得るとしている。
エール大学予算研究所は、短期的に物価がさらに上昇した場合、平均的な世帯の購買力がおよそ3800ドル失われると分析した。
原題:US Tariff Revenue Gains Seen as Undercut by Declining Trade(抜粋)
--取材協力:Daniel Flatley.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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