(ブルームバーグ):7日のロンドン金属取引所(LME)の銅相場は乱高下した。中国勢の買いが入り一時急伸する場面があったものの、銅は結局0.5%安の1トン=8732ドルで取引を終了。LMEの他の主要金属も軒並み値下がりした。
トランプ米政権の幅広い関税措置が重しとなり、LME銅相場は取引開始直後に一時7.7%下落。相場はその後に上向き、2時間余りでトン当たり1000ドル近く上昇し、1営業日の変動幅としては2009年以来の大きさとなった。
非公開情報だとしてトレーダーが匿名で語ったところでは、当初の銅相場急落を受けて、中国の製造業者の間で買い意欲が急激に高まったほか、国際的なベンチマークが中国の相場と比べ相対的に安くなったことで、同国の輸入業者が購入に動いた。

それでも、相場反転に十分かどうかは不明だ。貿易戦争激化を背景に、トレーダーは世界の成長見通しを急速に調整している。
シティグループのアナリストは7日、銅相場が短期的に7500-8000ドルに下落すると予想。一方、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリストは、5700ドルまで値下がりする可能性もあるとみている。
この数カ月にわたり、中国から米国に銅を出荷しようとトレーダーは躍起になってきた。銅輸入に対する米国の関税賦課を見込んでLME銅相場に対するニューヨーク銅先物のプレミアムが拡大し、関税発動前に米国に銅を出荷する大きなインセンティブが生じていた。
トレーダーによれば、現在は中国勢が購入に動き、失われた輸入機会を補おうとしている。中国政府が米国への対抗措置を打ち出した4日が中国の祝日だったため、7日朝のLME相場下落がそうした買い手が利用できる最初の好機となった事情もある。
上海の銅相場は一時、LME相場をトン当たり1000ドル近く上回り、トレーダーにとって銅を輸入するメリットが極めて大きいことを示唆していた。また、中国は世界最大の銅消費国で、相場低迷時に購入に動くことが過去の事例でも示されている。

原題:Chinese Buyers Snapped Up Copper as Prices Plunged Below $8,500(抜粋)
--取材協力:Jack Farchy、Yvonne Yue Li.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.