トランプ米大統領が2日発表した相互関税は、コートジボワールなど主要カカオ豆生産国も対象となった。これを受け、欧州のチョコレートメーカーは米企業に対し価格競争力で優位に立っている。

ロンドン市場のカカオ豆先物5月限は3日、ニューヨーク市場の先物をトン当たり500ドル(約7万3000円)余り下回った。関税によって米国の供給コストは他地域よりも高くなり、米チョコメーカーに打撃を与える可能性がある。供給不足を背景にカカオ豆先物は昨年12月に過去最高値を更新しており、チョコメーカーは既に苦しい状況にある。

商品ブローカー、マレックス・グループの農業セールス責任者、ジョナサン・パークマン氏は、「これは大きな問題だ」と指摘。コスト上昇分は消費者に転嫁される公算が大きく、そうなれば米国のチョコ需要が後退するほか、輸出競争力が低下する恐れがあると述べた。

 

ニューヨークのカカオ豆先物5月限は一時5.8%上昇し、2月後半以来の高値を付けた。一方、ロンドンのカカオ豆先物5月限は一時4.9%下落し、価格差が拡大した。

トランプ氏の発表によれば、世界のカカオ豆生産量の約4割を占めるコートジボワールの関税率は21%。ガーナやナイジェリア、カメルーン、エクアドルなど他の主要供給国も相互関税の対象となった。

原題:Tariffs on Cocoa Growers Give Edge to Europe’s Chocolatiers (1)(抜粋)

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