欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は、ユーロ圏のさらなるインフレ鈍化によって、ECBは「近い将来の」追加利下げへの確信を深めることができるとの考えを示した。

今週発表されたユーロ圏のインフレ率は3月に2.2%。ECB当局者は数四半期内に目標の2%を持続的に達成できるとみている。

ビルロワドガロー氏は2日付のミディ・リーブル紙に掲載されたインタビューで、「インフレ率は現在、われわれが目標にする2%に非常に近づいている」と述べ、「これは、近い将来に追加利下げできるとの確信を押し上げてくれる」と続けた。

またトランプ米大統領が発表する関税措置の影響については、「欧州のディスインフレ軌道を大幅に変えることはないだろう」と述べた。

一方、ECB政策委員会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、今月17日にECBが発表する政策判断では追加利下げに反対である考えを示した。

ホルツマン氏はロイター通信に対し、「政策は中立的であり、インフレ率も目標へと落ち着きつつある中で、緩和的になる理由はない」と述べた。

原題:ECB’s Villeroy Says Disinflation Buoys Confidence to Cut ‘Soon’

ECB’s Holzmann Sees No Reason for Accommodative Rates: Reuters

(抜粋)

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