日本がおよそ60年守ってきた「非核三原則」を見直すことになるのでしょうか?自民党はきょう、国家安全保障戦略など安全保障関連の3文書の改定に向けた議論を始めました。
高市総理 衆院本会議・先月24日
「我が国として主体的に防衛力の抜本的強化を進めることが必要です。来年中に“3文書”を改定することを目指し、検討を開始します」
総理就任後の所信表明演説で、こう訴えていた高市総理。その方針を踏まえ、自民党はきょう、安全保障関連3文書の改定に関する議論をスタートさせました。
2022年に閣議決定された、いまの3文書を前倒して改定するにあたり、党は来年4月をめどに政府への提言をとりまとめる方針です。
今後、防衛費増額の新たな目標や、戦闘を目的としない5類型の武器に限って輸出を認めるルールの撤廃について議論する見通しです。
そして、もう一つ議論される可能性があるのが非核三原則の見直しです。
国会審議で非核三原則を引き継ぐか問われた高市総理は…
高市総理 衆院予算委・今月11日
「現段階で政府としては『非核三原則』を政策上の方針として堅持しております。(安保3文書見直しが)『これはこのような書きぶりになる』ということを、私のほうから申し上げるような段階ではございません」
明言を避けています。
党は今後、「必要があれば議論していく」としています。
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