ソフトバンクグループは米国での人工知能(AI)投資に必要となる資金調達の一環として、最大165億ドル(約2兆4700億円)相当の融資を求めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ドル建てのみとしては、同社にとって最大規模のファシリティーとなる可能性がある。

非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、協議されているブリッジローン(つなぎ融資)は期間12カ月程度。銀行との交渉は初期段階で、詳細は今後数週間で変更される可能性もあるという。

ソフトバンクGの担当者はコメントを控えた。

米国で5000億ドル規模のAIインフラプロジェクトを展開する方法を検討する一方、ロボティクスと半導体の両分野でも野心的な事業を追求するソフトバンクGは、資金調達を模索している。AI合弁「スターゲート」では、米オープンAIやオラクル、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のMGXと組むが、同社がトランプ米大統領に約束したデータセンター構築の主な資金提供者の一角であることに変わりはない。

関係者によれば、今回のブリッジローンはソフトバンクGがオープンAIの400億ドル規模の資金調達ラウンドを主導するのに役立つ可能性がある。

ソフトバンクGにとってこれまで最大のドル建てローンは、アリババグループ株を担保にした2021年の100億ドル規模のマージンローンだった。

原題:SoftBank Seeks Record $16.5 Billion Loan for AI Projects in US(抜粋)

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