28日の債券相場は上昇幅を拡大。日本銀行が実施した国債買い入れオペが長期債を中心に強い結果となり、需給改善期待で買いが優勢だ。株安を受けたリスク回避の動きも引き続き相場の支えとなっている。

日銀は28日、定例の国債買い入れオペの実施を通知した。残存期間3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下、物価連動債で、買い入れ額はいずれも前回オペから据え置いた。オペ結果によると、応札倍率は全年限で前回オペから低下し、需給の良好さが示された。

SMBC日興証券の田未来シニア金利ストラテジストは、残存期間5年超10年以下のオペが強く、それに反応して長期ゾーン中心に買われていると指摘。年度末で参加者が少なく一部の買いで一方向に振れやすい中、「米関税政策で投資家心理が悪化し、自動車株中心に株価が大きく下げ、リスクオフの買いも相場を支えている」と述べた。

 

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.