(ブルームバーグ):米大リーグ機構(MLB)は、コムキャスト傘下のNBCスポーツ、ウォルト・ディズニー傘下のESPN、米動画配信大手Netflixと新たな放映権契約を結んだ。3年間で総額8億ドル(約1250億円)規模となる。
19日に発表された今回の合意は、来季から適用される。NBCと同社配信サービスのピーコックは、年2億ドル規模の契約で日曜夜の試合とワイルドカード・プレーオフの放映権を取得する。
関係者が匿名を条件に明らかにしたところによれば、Netflixは年5000万ドルの契約でホームランダービーと開幕戦の放映権を獲得。アイオワ州で映画「フィールド・オブ・ドリームス」の撮影地を舞台に行われる同名試合「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」の放映権も手にしたという。
ESPNは従来通り、レギュラーシーズン30試合を中継するほか、今回新たにESPNの配信サービスを通じてMLB.TVを販売・プロモーションする権利を得た。ESPNはさらに、6球団の地元市場内試合の放映権も獲得した。関係者によると、ESPNとの契約額は年5億5000万ドル規模とみられる。
MLBとESPNは今年2月、現行契約を3年早く今季終了時で打ち切ると発表しており、これにより一部の放映権が再び市場に出ていた。従来のESPNとの契約には、レギュラーシーズン30試合に加え、ホームランダービーやワイルドカード・プレーオフなどが含まれていた。
NBCは新契約によって、ESPN、Fox、TNTスポーツと並ぶ主要なMLB放送パートナーとなる。
原題:Major League Baseball Taps New Deals With NBC, ESPN, Netflix (2)(抜粋)
--取材協力:Aysha Diallo.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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