(ブルームバーグ):21日の東京株式相場は朝方の下げを取り戻し、主要株価指数は一時プラス圏に浮上する場面があった。日本銀行の植田和男総裁が国会答弁で、長期金利が急激に上昇すれば機動的に国債買い入れ額を増額すると発言したことを受け、長期金利が低下し(債券価格は上昇)、円が反落したことが買い安心感につながった。
取引開始直後は、前日の米国市場で小売り大手のウォルマートの通期利益見通しが市場予想を下回ったことなどが嫌気され、輸出セクター中心に売りが先行していた。ただし、植田総裁の答弁後に自動車株の一角が切り返し、ゴム製品や化学、不動産株なども堅調。また、医薬品や電気・ガス、陸運などディフェンシブセクターの上昇も続いている。
半面、電線などを含む非鉄金属株、重工3社など機械株は軟調。ディスコやアドバンテストなど時価総額上位の半導体関連銘柄も弱い動き。
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- 東証33業種別指数のうち17業種が上昇。上昇率トップは空運、下落率トップは非鉄金属
- MSCIアジア太平洋指数は0.2%高
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