人工知能(AI)を活用して人材マッチングを支援する米スタートアップのメルコアは、新たな資金調達ラウンドを実施し、企業評価額が20億ドル(約3000億円)となった。AIブームが続く中で評価額が急増した。

メルコアの企業評価は昨年9月時点では2億5000万ドルだった。今回の資金調達ラウンドでは1億ドルを調達。このラウンドはフェリシスが主導し、ほかにゼネラル・カタリストやDSTグローバル、ベンチマーク、メンロー・ベンチャーズが参加した。前回の調達ラウンドでの投資家にはピーター・ティール氏やジャック・ドーシー氏、ラリー・サマーズ氏が含まれる。

多くのAIスタートアップとは異なり、メルコアは現在のところ損益が黒字だと、同社は説明。ブレンダン・フーディ最高経営責任者(CEO、21)はブルームバーグに対し、2月は利益が100万ドル、売上高は700万ドルを見込んでいると語った。フーディ氏は昨年、「ティール・フェローシップ」を獲得した。ティール・フェローシップは、ピーター・ティール氏が支援するプログラムで、学校を中退することを条件に若い起業家に助成金を提供する。

フーディ氏は、メルコアでは「チームの成長よりも売上高の方が速いペースで拡大している」とし、年末までに従業員を現在の75人から100人に増やすとの見通しを示した。

原題:Startup Led by 21-Year-Old Thiel Fellow Lands $2 Billion Value(抜粋)

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