S&Pグローバル・レーティングは、三井物産が19日発表したオーストラリア鉄鉱石事業への大型投資について、投資の実行で同社の財務健全性の指標に下方圧力がかかるだろうと20日付リポートで指摘した。

投資規模が8000億円と三井物産の2025年3月期の最終利益にほぼ匹敵するほど大きいことや、同事業の収益貢献開始が30年ごろとかなり先であることなどを理由に、今後1-2年の同社のリスクアセットの増加ペースがリスクバッファーの積み上がりを上回ることになると試算しているという。

三井物産は、合計で53億4200万ドル(約8000億円)を投じて、鉱山会社大手のリオティント・グループが開発・操業する豪州のローズリッジ鉄鉱石事業の権益の40%を取得すると発表していた。

S&Pはまた、三井物産は鉱山事業への投資リスクを見極める力が高いことから、豪事業への投資から長期的なリターンを得る確度も相応に高いとも指摘した。

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