(ブルームバーグ):配車アプリなどを手掛けるシンガポールのグラブ・ホールディングスの株価が19日の米時間外取引で急落。同社の2025年通期の売上高見通しは市場予想に届かなかった。
グラブは通期売上高が19-22%増加し、33億3000万-34億ドル(約5000億-5100億円)になると予測。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均は35億ドルだった。
24年10-12月(第4四半期)の純利益は前年同期比23%減の2700万ドルと、予想より小幅な落ち込み。ただ、配車サービスやフードデリバリー、金融サービスの利用促進に向けたインセンティブのコストは30%近く増加し、多くの分野で競争が激化していることが示された。
グラブ株は米時間外取引で一時約11%下落した。

ピーター・オイイ最高財務責任者(CFO)はインタビューで、「年初にガイダンスを発表する際には、常により保守的な見方を示すようにしている」と述べ、見通しはその後改善されることが多いと指摘。「25年の純損益は黒字となるはずだ」とした。

グラブはインドネシアの同業ゴートゥー・グループを70億ドル超の評価額で買収することを検討していると、ブルームバーグ・ニュースが先に報じていた。
原題:Grab Shares Dive After Outlook Miss Highlights Internet Downturn(抜粋)
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