世界最大の運用会社ブラックロックは、米証券取引委員会(SEC)の新たな指針を受け、投資先企業とのスチュワードシップ関連の対話を停止した。

広報担当者によると、同社はSECの新指針に準拠した上で活動していることを確認する予防措置として協議停止を決めた。決定については、ニュースサイトのセマフォーが先に報じていた。

SECは、投資先企業の経営に影響を与えようとし得る運用会社への規制要件を厳しくした。バンガード・グループもまた、投資家のアクティビズムに関するSECの新指針の影響を評価する間、投資先との協議を停止していると、ロイター通信が19日に報じている。

SECの新ルールの下では、環境関連政策などの問題について企業の活動に影響を与えようとする投資家は、ヘッジファンドなど従来アクティビスト投資家向けだった書類「13D」の提出が求められる。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のシニアアナリスト、ロブ・デュボフ氏は「ブラックロック、バンガードといった規模の大きいパッシブファンドに対し議決権行使やESG(環境・社会・企業統治)問題に絡んだ企業への関与を制限する取り組みが進められている」とリポートで指摘した。

原題:BlackRock Halts Talks With Companies After SEC Crackdown (1)(抜粋)

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