マイクロソフトは19日、同社初となる量子コンピューティング向けチップ「マヨラナ1」を発表した。現在のコンピューターでは解決できない問題に対応可能なデバイスの開発に向けて、マイクロソフトが重要な一歩を踏み出した。

同社によると、同チップは付箋サイズのハードウエアに8量子ビットを配置しており、最終的には100万量子ビットを目指す。マイクロソフトのエンジニアは、将来の量子コンピューターの基盤として、同チップが十分な性能を備えていると話している。

量子コンピューティングの分野ではここ数カ月、実用化に近づいていることを示す発表が相次いでいる。昨年12月には、米アルファベット傘下グーグルが新たな量子チップ「ウィロー」を発表。従来のスーパーコンピューターならおよそ10の25乗年かかる計算を、わずか5分で完了することができると明らかにした。

量子コンピューターの開発に取り組む企業にとって、計算時に出るエラーの訂正が大きな課題となっている。

2004年に量子コンピューターの研究を開始したマイクロソフトは、エラーを最小限に抑えることに注力。とりわけ1930年代に理論を提唱したイタリア人物理学者にちなんで名付けられた準粒子「マヨラナ」に焦点を当てたという点において、他の企業とは異なるアプローチを採用している。マイクロソフトは、マヨラナ量子ビットは他のアプローチで作成された量子ビットよりも、1とゼロの誤った入れ替わりが起こりにくいと考えている。

原題:Microsoft Unveils Quantum Computing Chip for Future Data Centers(抜粋)

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