(ブルームバーグ):日本銀行による利上げは、日本の投資家にとっては為替ヘッジコストの引き下げにつながり、それが米投資適格級社債に対する需要を喚起する。バンク・オブ・アメリカ(BofA)がこうした予想を示した。
物価上昇の加速が見込まれる中、日銀は1月に、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を2008年以来の水準に引き上げた。市場では追加利上げ観測と、日本国債の利回り曲線フラット化見通しが強まっている。
ユーリ・セリガー氏らBofAのストラテジストは18日のリポートで、こうした状況を背景に為替ヘッジコストが低下すると指摘。その結果、米国の高格付け社債の相対価値が改善し、日本の投資家による需要が高まると予想した。
同氏らは「ヘッジコストは主として、日米の政策金利の差だ」とし、「従って日銀が追加利上げを行えば、ヘッジコストは一段と下がるだろう」と記した。
日本の投資家が負担するヘッジコストは昨年10月以降、低下傾向にある。米金融当局は9月に利下げを開始した。
原題:BOJ’s Hawkish Stance Seen Boosting Demand for US Corporate Bonds(抜粋)
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