米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は17日、当局者がインフレのさらなる進展を待つ中で、金融政策は適切な位置に付けていると述べた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は昨年、3回の利下げを実施。ハーカー氏は金融政策は「なお景気抑制的」と述べ、長期的には金利は低下を続けるとの見通しを示した。同氏は経済成長と生産は引き続き底堅く、労働市場のバランスも取れていると話した。

バハマでの行事向けに用意した原稿で、ハーカー氏は「これらは金利据え置きには十分な理由だ」と指摘。「具体的な時間的見通しは約束しないが、インフレは引き続き鈍化傾向にあり、金利は長期的に引き下げられると楽観している」と述べた。

ハーカー総裁

FOMCは昨年後半に計1ポイントの利下げを実施。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は先週の議会証言では、利下げを急がない姿勢を示した。

1月の総合消費者物価指数(CPI)が前月比で2023年8月以来の大きな伸びを記録したことについてハーカー氏は、「過去10年間、1月のCPIインフレ率は10回のうち9回で想定外に上振れした」と述べ、「急速に変化する経済に季節調整が追いつけていないのではと推測している。月ごとの変動から基調的なトレンドを分析する必要がある」との考えを述べた。

原題:Fed’s Harker Favors Holding Rates, Says Policy Still Restrictive

(抜粋)

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