(ブルームバーグ):シンガポールの高級カジノリゾート運営会社マリーナベイ・サンズはリゾート拡張計画の資金確保を目指し計120億シンガポール・ドル(約1兆3600億円)規模のマルチトランシュのローンを確保したことが、事情に詳しい関係者の話で分かった。この種の融資としては国内で過去最大規模となる。
DBSグループ・ホールディングス、マラヤン・バンキング(メイバンク)、オーバーシーズ・チャイニーズ銀行(OCBC)、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行などが今回の融資で取りまとめ役を務めた。シンジケート団には他の金融機関22行も加わった。関係者が非公開情報を理由に匿名で語った。
マリーナベイ・サンズの担当者はこの取引に関する質問に対し、「現時点で提供できる情報はない」と述べた。一方、親会社の米ラスベガス・サンズに通常の営業時間外にコメントを求めたが、今のところ返答はない。
融資は借り換えと統合型リゾートの拡張事業に充てられる予定。拡張計画のコストは80億ドルと、2019年の当初推計(約34億ドル)から膨らむ見通し。
シンガポールでは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後に観光産業が急回復している。昨年、同国を訪れた外国人旅行者は21%増の1650万人に達した。
原題:Marina Bay Sands Gets Record $9 Billion Loan Amid Tourism Boom(抜粋)
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