北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さんの父・明弘さんが亡くなったことを受け、拉致問題を担当する林官房長官は「誠に断腸の思い」と述べた上で、問題の解決に向け「総力を挙げて最も有効な手立てを講じる」と強調しました。

林官房長官
「有本明弘さんのご存命の間に有本恵子さんのご帰国を実現できなかったことは、誠に断腸の思いであります」

林官房長官はきょうの会見で、明弘さんと最後に会ったのは去年12月だと明かし、「拉致被害者の救出や米国との連携などに関する強い思いをお伺いした」と述べました。

その上で、「ご家族や、救う会の方々の大変切迫した思いを真摯に受け止めている」と述べ、拉致問題解決に向け「総力を挙げて最も有効な手立てを講じる」と強調しました。