株式の個別銘柄を選別するファンドは今後、ロング(買い持ち)オンリー型ファンドに投資資金が向かう。ヘッジファンドを運用するソロバン・キャピタル・パートナーズの創業者で最高投資責任者(CIO)を務めるエリック・マンデルブラット氏がこうした見方を示した。

同氏はブルームバーグとのインタビューで、ショート(売り持ち)のポジションと組み合わせ値下がりリスクをヘッジする「ロングショートは、成長資産として苦戦するだろう」と指摘。

年金や寄付基金などの機関投資家は、規模の大きいマーケットニュートラル型のマルチ戦略ファンドや株価上昇のみからリターンを狙うロングオンリーファンドに資金を投じる傾向を強めていると述べた。

マンデルブラット氏(49)によると、ベンチマークを上回るリターン確保に苦慮しているこうした機関投資家は、ロングオンリーファンドを選択している。ソロバンの資産規模は100億ドル(約1兆5300億円)。

マルチ戦略ファンドの人気は急上昇しており、多くのファンドがここ数年で資産規模を倍増させている。マンデルブラット氏は、ロングオンリー戦略への需要を肌で感じていると言う。

ソロバンは昨年、わずか9カ月で新たなロングオンリーファンドに約45億ドルを集めた。

このファンドは今、同社資産のほぼ半分を占める。ソロバンの成長はその半分余りをロングオンリーがもたらしており、間もなく最大の商品になるだろうとマンデルブラット氏は説明した。

ブルームバーグが確認した投資家向けの資料によれば、同ファンドは昨年4月の始動以来、同年12月末までにプラス15.1%のリターンを上げた。

原題:Soroban Founder Says Future of Stock Picking Is Long-Only (1)(抜粋)

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