14日の債券相場は小幅高。米国長期金利の大幅低下を受けた買いが優勢だ。財務省がこの日実施した5年利付国債入札は無難な結果となったが、相場を押し上げる要因にはなっていない。

りそなアセットマネジメントの藤原貴志債券運用部長兼チーフファンドマネジャーは、5年債入札は1%の利回り水準を評価した投資家の需要で無難にこなしたと話す。ただ、「市場はターミナルレート(政策金利の最終到達点)が1.25%になるのではないかと疑心暗鬼になっており、ここから金利を大きく低下させる材料にはなりにくい」と述べた。

入札結果によると、最低落札価格は100円5銭と市場予想と一致し、小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は3銭と、前回の1銭からやや拡大した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.52倍と、前回の3.82倍から低下した。

 

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