13日の欧州債券市場は、中期債を中心にドイツ国債が買われた。ドイツが欧州のガス備蓄の目標の引き下げを求めたことでガソリン価格が下落し、ブレークイーブン・レート(BEI)が下落した。

ドイツ10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.41%となった。ブレークイーブン・レートは5bp低下の1.82%と、これは1月3日以来の低水準だった。

短期金融市場では、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が強まり、年末までの利下げ予測は82bpと、13日の水準より4bp上がった。

欧州株は、米国とロシアがウクライナの戦争の停戦に向け協議の開始で合意したことや、企業の好業績を受け、最高値を更新した。

ストックス欧州600指数は4日連続で上昇し、1.09%高で取引を終えた。ただ、トランプ米大統領が自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で相互関税を導入すると投稿した際、株価は一時上げ幅を縮小した。

個別銘柄では、ネスレが10-12月期(第4四半期)の売上高の伸び率が予想を上回ったことを受け、6.2%高。シーメンス株も、電化製品に対する堅調な需要を受けて7.3%上昇した。

自動車株も上昇した。ロイター通信が12日夜、トランプ氏が自動車や製薬業界に対する関税免除を検討しているとの見通しを示したジョンソン下院議長の発言を報じていた。

一方ポンド高が輸出企業に打撃を与えたため、FTSE100指数は欧州の主要株価指数の中で最もパフォーマンスが悪かった。

2月13日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:Bunds Climb as Gas Price Falls, USTs Jump: End-of-Day Curves、European Stocks Hit Record High on US-Russia Talks, Earnings(抜粋)

--取材協力:Sagarika Jaisinghani.

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