(ブルームバーグ):13日の債券相場は下落。長期金利は約15年ぶりの高水準となった。米長期金利の大幅上昇や日本銀行の早期利上げへの警戒感から売りが優勢だ。
岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは、日銀利上げ観測と米金利上昇が重なったことで値ごろ感が出てきても買いが入りづらく、相場は弱い方向に振れやすくなっていると話す。買いのきっかけがなかなか見当たらず、投資家が「あすの5年債入札で慎重になる可能性も懸念され始めている」と述べた。
日銀は13日、定例の国債買い入れオペを通知した。対象は残存期間1年超3年以下、5年超10年以下、10年超25年以下、25年超で、買い入れ額はいずれも前回から据え置いた。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美チーフ債券ストラテジストは、日銀の利上げ加速や利上げ打ち止め水準上振れへの警戒感が最近の債券市場の軟調地合いの背景と指摘。その上で、3月期末が近づくと国内市場参加者のリスク許容度は低下しやすいとし、「そこで政治的な不確実性が高まると値ごろ感からの買いは一段と入りづらくなる」との見方を示した。

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