(ブルームバーグ):米コカ・コーラの昨年10ー12月(第4四半期)の利益はウォール街の予想を上回った。ソーダやエナジードリンク、ジュース類の値上げが奏功した。
同四半期の調整後1株当たり利益は55セントと、アナリストの予想平均である52セントを上回った。
財布のひもが固い消費者がスーパーマーケットで幅広い商品の購入を控える傾向にあるにもかかわらず、コカ・コーラはほとんど影響を受けていない。同社は数四半期にわたって価格を引き上げている。幅広い製品にわたる価格は9%上昇、販売量は2%増加した。
2025年通期の調整後1株利益は2-3%増を予想。為替などの影響を除く本業の売上高は5-6%増を見込んでおり、アナリスト予想の7.1%増を下回った。
パイパー・サンドラーのアナリスト、マイケル・レイバリー氏は投資家向けのリポートで、「このガイダンスは適切であり、上振れ余地もあると思われる」と記した。
株価上昇
コカ・コーラ株は11日午前9時35分時点で、前日比3.7%上昇。10日終値までの過去1年間では約8%上昇していたが、S&P500種株価指数は同期間中に21%上昇していた。
コカ・コーラのジェームズ・クインシー最高経営責任者(CEO)は投資家向けの電話会議で、世界中で一部の消費者はインフレと価格上昇の負担を感じているが、一方で他の層は消費を続けていると述べた。
「米国や欧州の低所得層は可処分所得の圧力にさらされている」と話したが、「その他の消費者層は、実際には可処分所得が増加しており、依然として貯蓄もしている」と続けた。
原題:Coca-Cola’s Higher Prices and Volume Drive Earnings Beat (2)(抜粋)
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