イスラエルとイスラム組織ハマスは、先月に合意した停戦の条件に違反したとして互いに非難した。停戦合意の第1段階である6週間の停戦が持続できるか懸念が強まっている。

ハマスは10日、15日に予定されていた次の人質解放を延期すると発表。イスラエルがパレスチナ自治区ガザ北部への住民の帰還を遅らせているほか、同地区のあちこちで攻撃を行い、人道支援の搬入を認めていないと主張した。

イスラエルのカッツ国防相は、ハマスの発表は停戦違反に等しいと反論し、同国軍は厳戒態勢に入った。この非難の応酬を受け、通貨シェケルは対ドルで一時0.8%安まで下落した。

ただ、数時間後にハマスは態度を軟化させ、次の人質交換を予定通り実施できるようイスラエルに合意順守の圧力をかけるため、仲介者に十分な時間を与えたい考えだと声明で発表した。

双方の発言は、停戦の脆弱(ぜいじゃく)さを浮き彫りにしている。3月上旬以降も停戦を延長できるかについて協議は初期の段階にある。ただ、イスラエルとハマスはこれまでも同様の非難の応酬を行っていたが、最終的には合意を損なうことなく解決に至っていた。

原題:Israel, Hamas Exchange Accusations of Truce Deal Violation (2)(抜粋)

--取材協力:Fares Alghoul.

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