米軍が先週インド洋のスリランカ沖で拿捕(だほ)したイラン関連の原油タンカー2隻が現在、西方向へ航行している。

米軍は4月21日と23日にそれぞれ、超大型原油タンカー「Tifani」と「Phonix」に対し「海上阻止および臨検」を実施した。米国防総省が先週発表した。ただし、その後の対応については詳細を明らかにしなかった。Phonixは「Majestic X」としても知られる。

両船は互いに比較的近い距離を保ちながら、インド洋を西向きに航行しているとみられることが、デジタル信号で示されている。

米国は同2隻を今後どう扱うかについて、正式な方針を示していない。両船は拿捕時と同様にアジアの目的地を引き続き発信しており、現在の行き先を巡って混乱が強まっている。

アフリカ南端のケープタウンは、米国へ向かう船舶にとって一般的な中継地点だ。一方で、両船は英国が統治するチャゴス諸島の方向にも向かっている。同諸島のディエゴガルシアには米軍基地がある。

米国がベネズエラで同様の封鎖措置を実施した際には、同国の貨物輸送の一部がカリブ海で拿捕され、米国の港湾やターミナルへ転送された。

イラン船舶に対する米国の封鎖は4月13日に開始された。2月末に始まった米国とイスラエルによる攻撃への対応として、イランがホルムズ海峡を封鎖したことを受けた措置だ。

船舶の位置情報シグナルは操作されることもあるが、TifaniとPhonixのいずれについても、そのような兆候は見られない。

米中央軍はコメント要請に直ちには応じなかった。

原題:Iran-Linked Oil Tankers Sail West After Boarding by US Forces(抜粋)

--取材協力:Anthony Di Paola.

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