欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのブイチッチ・クロアチア国立銀行(中銀)総裁は7日、今年中にECBがさらに3回の利下げを実施するという市場の見方は、現時点では妥当としつつ、それが実現するかどうかは、4-6月期始めに確実性を増すと述べた。ブルームバーグ・テレビジョンのインタビューに答えた。

ブイチッチ氏は、ユーロ圏20カ国でサービス分野を中心に上昇が続くインフレ動向について、4-6月期までにより深く把握できるとの見通しを示した。追加関税をほのめかすトランプ米大統領の通商政策が、経済にもたらす影響を見極める時間も必要となる。

ブイチッチ氏は、3、4月になれば「通商の制約の可能性に関する不確実性も解消されるか、少なくとも軽減されることを期待している」と述べた。また、今後3回の利下げを予測する市場の動きについて、「理にかなっていない見方ではない」と述べた。

ブルームバーグ・テレビジョンのインタビューに応じた、ECB政策委員会メンバーのブイチッチ・クロアチア国立銀行総裁

昨年6月以来、ECBが5回利下げしたことを受け、投資家は今年末の準備預金金利が2%になると予想している。この水準は、経済活動を制限も刺激もしない中立金利水準と広く考えられている。今後数カ月のうちに、インフレ率はECBが目標とする2%に達する見通しだが、ほぼ2倍のペースで上昇しているサービスインフレ率は、引き続き懸念材料だ。

ブイチッチ氏は、ECBはすでに「多少の賃金の伸び鈍化」を認識しており、この傾向が今後も続き、物価上昇圧力を徐々に低下させると強調した。

また、ユーロ圏に対する米国の関税を受けて、ECBが自動的にECBの利下げ幅を拡大し、経済を保護することはないと付け加えた。

原題:Vujcic Says ECB Rate Bets Are Reasonable With Trend to April Key(抜粋)

--取材協力:Alexander Weber.

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