(ブルームバーグ):ホルムズ海峡での衝突やアラブ首長国連邦(UAE)へのミサイル攻撃などでイラン情勢は4日に再び緊張が高まったが、米国は本格的な戦闘再開にはつながらないとの見方を示した。
ケイン統合参謀本部議長は5日、国防総省で記者団に対し、イランによるペルシャ湾の船舶やUAEへの攻撃は停戦違反には当たらないとの認識を示した。同席したヘグセス国防長官も、約1カ月前に始まった停戦は現在も維持されていると確認した。
ホルムズ海峡周辺では、トランプ大統領が3日に「プロジェクト・フリーダム」を発表した後に緊張が高まった。戦略的要衝である同海峡の通航再開と、ペルシャ湾内で足止めされている船舶の退避を支援する計画で、米中央軍によると、米船籍の商船2隻が海峡の通過に成功した。イランは米軍がホルムズ海峡に入れば攻撃するとしていた。
ヘグセス国防長官は「プロジェクト・フリーダム」について、防衛目的の一時的な作戦だと説明し、イランの港湾に対する米国の海上封鎖は引き続き全面的に維持されていると述べた。同長官とケイン議長は、必要とあれば米軍は戦闘作戦を再開する用意があると改めて強調するとともに、各国に支援への関与を求めた。
ケイン議長によれば、計2万2000人の船員が乗る商船1550隻超が現在、ペルシャ湾内に足止めされている。
一方でイランは、自国の許可なしにホルムズ海峡の通航を試みないよう、すべての船舶に警告した。イランは4日に韓国の貨物船を攻撃したほか、UAEの国営石油会社アブダビ国営石油(ADNOC)が所有する石油タンカーにも攻撃を加えた。いずれの船舶でも負傷者は報告されていない。
原題:US Says Iran Ceasefire Still in Place After Clashes Over Hormuz(抜粋)
--取材協力:Arsalan Shahla.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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