欧州中央銀行(ECB)のエコノミストは、景気を抑制も刺激もしない中立金利は恐らく1.75-2.25%の間にあるとの推測を示した。

現在2.75%の中銀預金金利は、あと2回の0.25ポイント利下げで中立金利レンジの上限に達することになる。投資家や過半数のアナリストは、政策金利が同レンジの中心の2%で落ち着くと予想している。

 

研究者らは、経済活動を刺激も抑制もしない借り入れコストの理論上の水準を示す中立金利に過度に依存することに警鐘を鳴らした。

「推定値は金融政策決定のための補足的な情報を提供し、金融政策スタンスに関するコミュニケーションを支援するが、いかなる時においても適切な金融政策の機械的な指標とは見なされない」と、クラウス・ブランド氏、ノエミ・リザック氏、ファルク・マゼリス氏は記している。

「金融政策を実施するにあたり、データおよびマクロ経済への影響に関する包括的な分析に基づいて決定を行う以外の選択肢はない」と研究者らは論じた。

既に5回の利下げが実施されインフレ率が2%の目標に向かっている中で、中立金利に関する議論が活発化している。

先週の政策発表の後ラガルド総裁は、政策委員会は中立金利についての「この研究を基に、金融政策スタンスがどうあるべきか」を決定するつもりだと述べた。

7日にはチーフエコノミストのレーン理事が、中立金利に過度に注目することに対してあらためて警鐘を鳴らした。

ECBチーフエコノミスト、中立金利に注目し過ぎることに警鐘

ECBが前回中立金利の推定値を発表した2024年1月には、レンジの上限は2.5%と見なされていた。

原題:ECB Paper Suggests Two More Cuts Can Take Rates to Neutral(抜粋)

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