(ブルームバーグ):6日の債券相場は先物が上昇。米国市場で供給管理協会(ISM)が発表した1月の非製造業総合景況指数が低調だったことを受け、長期金利が低下した流れを引き継いでいる。同日行われる30年国債入札は、利回り水準の高さから無難に消化されるとの見方が出ている。
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、海外金利の低下による上昇を見込む一方、この日はタカ派とされる日本銀行の田村直樹審議委員が講演と会見を行うことや週末の日米首脳会談を控え、警戒感から上値は限定的とみる。

30年債入札
- 発行予定額は前回と同じ9000億円程度、1月債(85回債)のリオープン発行
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジスト
- 無難な結果を予想
- 順調な結果だった前回入札時とおおむね同水準の高い利回りが投資家需要を喚起
- 年度末が近づくと生命保険会社が年度計画の積み遅れを挽回するため買いペースを加速させる傾向があり、ある程度の駆け込み的な買い出動を期待できる
- 日銀の利上げを巡り、市場が想定する利上げ到達点が上昇基調にあることはネガティブに働く可能性
- 無難な結果を予想
- 30年利付国債の過去の入札結果(表)
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