欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏経済とその市民に深刻な打撃を与えることなく、記録的な高水準に上っていたインフレの引き下げに成功したと、政策委員会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が主張した。

クノット氏は31日、「現在のディスインフレのプロセスは、大きな景気後退や失業者の著しい増加などを伴わず、比較的痛みなく進んでいる」とアムステルダムでの講演で語った。今後の金利の道筋に、それがどのような意味を持つのか詳しくは述べなかった。

クノット・オランダ中銀総裁

ECBは今週、昨年6月以来5回目となる利下げを決定し、政策金利を2.75%とした。2022年に10.6%に上っていたインフレ率が年内に目標の2%に低下するとの自信を強めるECB政策委員会は、景気に対するブレーキの解除を継続すると広く考えられている。

2月3日に発表される公式統計を前にブルームバーグが実施した調査によると、1月のユーロ圏インフレ率は2.4%と高止まりが続く公算が大きい。これまでに発表された各国別の統計では、ポルトガルはインフレが鈍化したが、スペイン、ベルギー、アイルランドでは加速した。

講演の中で、クノット氏は中銀総裁として過ごした14年間を振り返り、量的緩和やフォワードガイダンスなど任期中にECBが活用した全ての政策は常に完璧とは言えなかったとしつつ、それぞれ政策手段として欠かせないとの認識を示した。同氏の任期は6月で終了する。

原題:Knot Hails ECB Progress in Taming Prices Without Hit to Jobs(抜粋)

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