(ブルームバーグ):電気自動車(EV)メーカーの米テスラは創業以来、他の自動車メーカーへの規制クレジット売却で計約120億ドル(約1兆8500億円)の収入を得てきた。だがトランプ大統領が自身の方針を貫けば、向こう数年にこの収入の流れは鈍るかもしれない。
排ガス規制が世界的に厳格化の方向にある中、規制クレジットはEV販売台数が多くない自動車メーカーが排出規制順守に向け購入できる。テスラは政府の環境基準を満たすEVを販売することで、規制クレジットを創出する。
テスラの規制クレジット事業はかつてないほど好調だ。30日の発表によれば、昨年だけで27億6000万ドルと過去最高の収入を確保した。前年比では54%の伸びで、他のメーカーがEV計画を縮小する中、北米のクレジット需要がけん引した。
他社のEV事業後退は現行規制ではテスラに好都合だが、トランプ大統領は規則変更に前向きだ。今週、運輸長官に最初に指示したのは燃費基準の見直しだった。大統領は環境保護局(EPA)の排ガス規制も批判しており、カリフォルニア州がより厳しい環境規制を独自に設定することを認める措置を、政権が撤回する可能性もある。
JPモルガン・チェースのアナリストは今月、トランプ大統領がEVに不利なさまざまな政策変更を実施した場合、テスラの利益の約4割がリスクにさらされる恐れがあると試算している。
原題:Trump Threatens Tesla Revenue Stream That’s Never Been Bigger(抜粋)
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