30日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=154円台前半に上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、積み上がっていた円の売り持ち高を解消する動きが出ている。日本銀行の氷見野良三副総裁の講演に対する警戒感も円買いにつながっている。

三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長は「米インフレの高止まりを想定してドル・円の上昇を見込んでいた向きがポジションを手じまったのではないか」と述べた。

マネックス証券の債券・為替トレーダー、相馬勉氏は、FOMCの決定内容をニューヨーク時間に「消化する時間がなかったため、まず円で調整の動きが入っている」と指摘。「中央銀行間の金利差から当面動かないというのが見えており、金利面での動きはもうない。あとはトランプ米大統領次第で、少し待っている」と述べた。

日銀の氷見野副総裁は30日、一橋大学が開く政策フォーラムで講演する。今年の賃上げ率への期待などを理由に追加利上げに前向きな姿勢を示せば、円がさらに買われる可能性がある。

 

この記事は一部にブルームバーグ・オートメーションを利用しています。

--取材協力:Masaki Kondo.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.