化粧品メーカーの米エスティローダーは、傘下の美容ブランドの見直しを行っていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。新たな経営陣に移行した同社は、株価上昇を目指している。

情報の部外秘を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、エスティローダーは米投資銀行エバコアを起用して見直しを進めており、一部ブランドの売却につながる可能性もあるという。

「クリニーク」、「スマッシュボックス」、「トムフォード」、「アヴェダ」などのブランドを展開するエスティローダーは、ロレアルなどの競合他社や、ソーシャルメディアのトレンドにより柔軟に対応する新興美容ブランドに米国市場でのシェアを奪われている。新型コロナウイルス禍後の中国の需要回復も鈍い。

27日の米株式市場でエスティローダーの株価は一時4.7%上昇。ただ、過去12カ月では約40%下落しており、現在の時価総額は約300億ドル(約4兆6600億円)。

協議はなお継続中で、エスティローダーがブランド売却に至る確証はないと、関係者は説明。同社の担当者はコメントを控えた。エバコアの広報担当者はすぐにコメントをしていない。

原題:Estée Lauder Is Said to Review Brands Amid Management Change (1)(抜粋)

--取材協力:Jeannette Neumann、Angelina Rascouet.

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