(ブルームバーグ):米ベンチャーキャピタル(VC)大手アンドリーセン・ホロウィッツは開設から1年余りの英オフィスを閉鎖する。暗号資産(仮想通貨)に友好的なトランプ米大統領の姿勢を受け、米国市場に注力する。
同社の仮想通貨部門の業務執行責任者でロンドン事業トップのアンソニー・アルバニージー氏が24日、X(旧ツイッター)への投稿で、「新政権の強力な政策推進力を考慮して米国に注力することを選択したため、英オフィスを閉鎖する」と明かした。広報担当者は投稿内容を確認した。
ロンドンは2023年の発表時にアンドリーセン初の海外オフィスだった。以前はゼネラルパートナーの1人だったスリラム・クリシュナン氏が率いていたが、同氏は昨年、アンドリーセンを退社し、ホワイトハウスの科学技術政策局(OSTP)で人工知能(AI)の上級政策顧問を務めると発表した。
アンドリーセンの英国進出は同国を世界的な仮想通貨ハブにするというスナク前政権の計画にとって大きな勝利と見られていた。だが、昨年夏の総選挙で誕生した新たな労働党政権は仮想通貨分野の管理を推進する意欲が弱かった。
アンドリーセンの英仮想通貨投資からの撤退は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が先に報じていた。
アンドリーセンは「これによって英国が暗号資産とブロックチェーンで果たす役割が拡大するという当社の確信が変わることはない。われわれには、英国が現在進めている暗号資産への取り組みを支援する用意も引き続きある」とコメントした。
原題:Andreessen Horowitz to Close UK Office as US Warms to Crypto(抜粋)
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