(ブルームバーグ):金相場への投機筋の強気姿勢を示すポジションが、昨年10月以来の高水準まで積み上がった。トランプ米大統領の政策を巡る不透明感に伴い、安全資産への需要が高まっていることが背景にある。
トランプ氏の就任式翌日の21日までの1週間、ヘッジファンドなどの投機筋のネットロングポジションは10%増加し、23万4358枚に到達。過去12週間で最も高水準となった。米政府が24日に公表したデータで明らかになった。
昨年の米大統領選挙以降、金相場は激しい動きを見せている。当初はトランプ氏勝利を受け、同氏の成長重視の政策に関連したリスク資産に投資家が集まる中で、金は売りに押された。
ただここ数週間、地合いは回復している。トランプ氏の関税を巡る発言を巡り、世界的な貿易戦争の再燃がインフレを促し経済成長を損なうとの懸念が浮上しているためだ。
米債務残高の拡大を巡る懸念も金の魅力を高めるとともに、各国・地域の中央銀行が外貨準備高の構成多様化とドルへの依存度低下を目指す状況を背景に、アナリストの多くは今年も金相場の上昇が続くと見込んでいる。
原題:Hedge Funds Boost Bullish Gold Wagers to Highest Since October(抜粋)
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