台湾経済は昨年、3年ぶりの高成長となった。人工知能(AI)ブームでハイテク輸出が景気拡大を後押しした。ただ、トランプ米大統領が通商政策で関税を強化する方針を示しており、今年の展望は不透明だ。

行政院主計総処(統計局などに相当)が24日発表した2024年の域内総生産(GDP)は前年比4.3%増えた。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値に一致した。

24年10-12月のGDPは前年同期比1.84%増。予想の2.0%増に届かなかった。3四半期連続で成長ペースが鈍化し、台湾が急成長を維持する難しさを浮き彫りにしている。

台湾経済は、AIで使用される半導体やサーバーなどのハイテク製品に対する世界的需要の恩恵にあずかっている。

半導体の受託生産最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が16日に発表した25年1-3月の売上高予想および25年の設備投資予測は共にアナリスト予想を上回った。

原題:Taiwan’s Fastest Growth in Three Years Tempered by Trump Risk(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.