りそなホールディングス傘下のりそな、埼玉りそなの両銀行は23日、2026年春に入社する新卒社員の大半の初任給を引き上げると発表した。25万5000円から28万円に増える見込みで、専門性などに応じてさらに個別の好待遇も検討する。

新卒向けの10コースのうち、短大や専門学校卒から応募可能な「カスタマーサービス」以外の9コースで引き上げる。引き上げ対象コースのうち、大学院卒などで知識や能力を直接業務に生かせると判断した場合は30万円を目安に個別に決定する。

りそな銀行の看板

金融機関を含む大手企業では新卒初任給の引き上げが相次いでおり、銀行業界にも人材確保のため待遇を意識した動きが広がってきた。初任給アップは物価上昇を伴う経済の好循環に資する面もある。三井住友銀行は26年春の大卒初任給を25万5000円から30万円に引き上げることを決めた。

りそなHD人材サービス部の吉田茂之氏は「金融の枠にとらわれない新たな価値の創造、提供を目指している」とし、「処遇体系も従業員の成長をより促すようなものであるべきだ」と述べた。25年春入社では両行で600人程度のうち8割以上の500人程度が9コースに当てはまる。26年の入社人数は検討中だが同程度になる見込み。

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.