(ブルームバーグ):オプショントレーダーは17日、中国の株価指数に連動する上場投資信託(ETF)への強気な賭けを積み増した。トランプ次期米大統領と中国の習近平国家主席が貿易問題などの議題について協議したことを受けた動きだ。
サスケハナ・インターナショナル・グループのデリバティブ戦略共同責任者クリス・マーフィー氏によると、「iシェアーズ中国大型株ETF」(FXI)のコールオプション(期日2月)が買われた。保有者は週末までに31-32ドルで約400万株を購入でき、追加購入も可能だという。同様のコールオプションは、「クレーンシェアーズCSIチャイナ・インターネットETF」(KWEB)など他の中国関連ETFでも需要があった。
トランプ氏と習氏の会談が米中貿易関係の改善につながるのではないかとの楽観的観測を背景に、これらのETFは17日に急伸。FXIは一時2.9%、KWEBは一時4.4%上昇し、いずれもここ1カ月余りで最大の上げとなった。
ただ、トランプ氏は就任後に中国からの輸入品に対する関税を引き上げる考えを表明しており、不動産セクターの低迷で既に打撃を受けていた中国株への圧力はさらに高まっている。
コールオプションが買われたことで、FXIの1カ月物インプライドボラティリティー(IV、予想変動率)は昨年12月半ば以来の高水準に達し、スキューとして知られるコールのプットに対するプレミアムが拡大した。
原題:Traders Pile Into Bullish China ETF Bets After Trump-Xi Call(抜粋)
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