暗号資産(仮想通貨)ビットコインが下落し、約2カ月ぶりの安値を付けた。債券利回り急上昇を受け投資家がリスク資産を売却したことが背景にある。

ビットコインは13日に一時5.3%下落し、昨年11月18日以来の水準となる8万9329ドルを付けた。12月の過去最高値10万8316ドルを大きく下回り推移している。他の暗号資産の下げはさらに大きく、イーサやソラナは一時10%下落した。

10日に発表された米雇用統計が予想よりも強かったことを受け、市場関係者の間で米金融当局が追加利下げを近く実施するとの見方は大きく後退し、市場の不安定さが増している。

Fxプロのチーフ市場アナリスト、アレックス・クプツィケビッチ氏は、「先週の上昇の勢いが続かず売りを呼んだのが、市場の不安をあおっている」と述べた。

ビットコインに積極的に投資する米マイクロストラテジーが10週連続でビットコインを購入したにもかかわらず、価格を下げている。

インタッチ・キャピタル・マーケッツのシニア為替アナリスト、ピョートル・マティス氏は、ビットコインのチャートについて「ヘッド・アンド・ショルダー」が形成された可能性があり、強気相場から弱気相場への転換を示唆していると説明した。

原題:Bitcoin Falls to Lowest Since November in Risk-Asset Selloff(抜粋)

--取材協力:Sidhartha Shukla.

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