アジア通貨の指数が6日、約20年ぶりの水準に下落。米国経済の力強い成長やトランプ次期大統領の関税引き上げの公約により、ドル高基調が続いていることが背景にある。

ブルームバーグ・アジア・ドル指数は6日に89.00付近まで下落。データをさかのぼれる2006年以降で最安値を付けた。

米金融当局者が追加利下げについて慎重な姿勢を示したことや、トランプ氏による関税がインフレ圧力につながり得ると投資家が見ていることからドルは大きく上昇し、アジア通貨は押し下げられてきた。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のFX戦略責任者、アルビン・タン氏(シンガポール在勤)は「全般的にドル高・アジア通貨安の傾向」が今後も続く一方、度合いは通貨によって異なると指摘。米国の貿易保護主義が現実のものとなれば、「大きな変化をもたらす」と予測した。

タン氏はアジア各国・地域の中央銀行について、管理された形での為替レートの下落を許容することで、保護主義に対応しそうだとの見方を示している。

原題:Asian Currency Index Falls to Two-Decade Low on Fed, Tariff Bets(抜粋)

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