(ブルームバーグ):英国で昨年12月に新車登録された車の約3台に1台が電気自動車(EV)だった。ゼロエミッション車(ZEV)販売義務化ルールに基づく罰金を回避するため、自動車メーカー各社はプラグインモデルの価格を引き下げ続けている。
英自動車製造販売協会(SMMT)の暫定集計によると、12月のEV販売台数は前年同月比約60%増の4万4000台近く。新車登録に占めるEVの割合は31%と、2年ぶりの高水準となった。
昨年末にEV販売が急伸したものの、各メーカーは年間の新車販売で乗用車の22%をZEVにするよう義務付けたルールを順守できなかった。
メーカーはこの比率を超えて販売されたZEV以外の乗用車1台当たり最大1万5000ポンド(約294万円)の罰金に直面するが、クレジット取引制度の活用や今後の要件達成で回避は可能だ。
英政府は現在、ZEV義務化ルールの見直しを行っており、目標達成の柔軟性が高まる可能性がある。しかしクリーンエネルギー推進派は要件を緩和する動きについて、エンジン(内燃機関)車からの移行の遅れにつながるとして批判している。
今年の乗用車のZEV販売比率目標は昨年を上回る28%に設定されている。SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、需要を現在押し上げている値引きは持続不可能であり、この目標を達成するのは非常に難しいと記者団に語った。
英国のEV販売は、欧州連合(EU)より好調だ。ドイツなどではインセンティブ廃止で需要が低迷している。だが、英国でも昨年、EVを自家用車に選んだ買い手は10人に1人にとどまり、需要をけん引したのは法人顧客だった。
ステランティスは昨年11月、「ボクソール」を生産してきたルートン工場の閉鎖計画を巡り、ZEVルールのせいだと非難した。
原題:EV Sales Surge in UK as Carmakers Slash Prices to Dodge Fines(抜粋)
(文末に関連記事を追加、ボクスホールの表記をボクソールにして更新します)
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