(ブルームバーグ):マクロヘッジファンドは、昨年11月の米大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利で大きな追い風を受け、今年も同様の展開になることを期待している。
ロブ・シトロン氏率いるヘッジファンド運営会社、ディスカバリー・キャピタル・マネジメントの運用成績は昨年、プラス52%だった。事情に詳しい関係者が明らかにした。約25億ドル(約3900億円)の資産を運用する同社は新興国市場のマクロ投資に注力している。ザック・シュライバー氏のポイントステート・キャピタルは、47.9%のリターンを上げた。別の関係者が匿名を条件に話した。
投資調査会社BCAリサーチのチーフ地政学ストラテジスト、マルコ・パピック氏は「2025年の年初3カ月から6カ月は、もっぱら『米国第一』の資産パフォーマンスになる」と今年の見通しを示した。同社は多くのマクロヘッジファンドを顧客に持つ。
ドルは選挙以降に全ての主要通貨に対して上昇しており、対ユーロでは今や等価に近づいている。米国株は選挙後の上げを一部失ったものの、投票日の11月5日時点よりは高い水準で推移している。
10年余り続いた超低金利で利益を生み出す機会が抑制されていたマクロファンドは、そうした厳しい状況から抜け出しつつある。2023年には、金利上昇でパフォーマンスが好転したファンドもあったが、損失が続いたファンドもあった。
昨年は多くに幸運が訪れた。株式や債券、通貨、コモディティーに賭けるこれらの戦略は現在、ヘッジファンド業界で最大級のリターンを記録している。
DEショーで2番目に大きなファンドであるマクロ戦略中心の「オキュラス」では、36%の成績を上げた。
株式とドルのロング、債券のショートという「トランプトレード」は、選挙戦の期間を通じて一部のファンドに恩恵をもたらした。クリス・ロコス氏はトランプ氏の勝利が明確になった直後に10億ドルを稼ぎ、同氏率いるロコス・キャピタル・マネジメントは11月終盤までの時点で28.5%のリターンを確保した。
一方、昨年末にかけて機会を逃したマクロファンドもある。ブリッジウォーター・アソシエーツのピュア・アルファ・ファンドは1-3月(第1四半期)に16%近いリターンを上げていたが、結局はプラス11.3%の成績で昨年を終えた。
ヘッジファンドの2024年リターンの最新リストは以下の通り:
原題:Citrone’s Discovery Jumps 52% as Trump Trade Boosts Macro Funds(抜粋)
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