英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の親会社インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は、機内Wi-Fiサービスを巡り、衛星通信事業「スターリンク」と協議に入っている。イーロン・マスク氏の宇宙開発企業スペースXが運営する同事業は、世界の航空業界で普及が進んでいる。

スペインのイベリア航空やアイルランドのエアリンガスも傘下に抱えるIAGは、まだ最終的な決定を下しておらず、アマゾン・ドット・コムが創業したばかりのプロジェクト・カイパーを含め複数企業と選択肢を検討している。IAGのイノベーション部門責任者、アナリサ・ヒガンテ氏がブルームバーグとのインタビューで述べた。

「スターリンク、カイパー両社と活発に取り組んでいる」とヒガンテ氏は説明。「心躍るようなことがいくつか控えているが、それは来年の話だ」と述べた。

IAGの協議が浮き彫りにしたのは、地球に近い軌道を周回する衛星によって航空サービス市場に変革が迫っている状況だ。航空会社は高価で機能が限定的な機内Wi-Fiを置き換えようと、スターリンクやその他の企業と相次ぎ契約している。衛星の帯域幅拡大により、地上での利用に近いネット体験が可能になった。

スペースXの広報担当者はIAGとの協議などについてコメントを求められ「正確ではない」とで電子メールで回答したが、具体的な説明は控えた。

アマゾンは来年早々にカイパーの衛星を初めて実践運用し、来年末までにサービスを開始する計画だ。同社にコメントを求めたが返信はない。

スターリンクは9月に米大手ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスと契約を発表。米国以外ではラトビアのエア・バルティックとの契約が予想されている。すでにカタール航空がサービスを利用しているほか、ニュージーランド航空と、日本航空(JAL)の子会社ZIPAIR(ジップエア)が合意を発表済みだ。

原題:SpaceX, Amazon in Talks With British Airways Owner on Wi-Fi Deal(抜粋)

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