(ブルームバーグ):ポルトガルで住宅が一段と値上がりしている。国外からの需要増加と市場に出回る物件不足を背景に、7-9月(第3四半期)は住宅価格が約2年ぶりの大幅上昇となった。
ポルトガル統計局が発表した7-9月の住宅価格は前年同期比9.8%上昇と、2022年10-12月(第4四半期)以来の大きな伸び。今年4-6月(第2四半期)の上昇率は7.8%だった。
不動産資産25億ユーロ(約4100億円)余りを管理するスクエア・アセット・マネジメントによれば、特に首都リスボンでの新規建設許可の大幅な遅れが物件不足を招き、住宅価格上昇につながった。
同社のペドロ・コエーリョ最高経営責任者(CEO)は「こうした認可の遅れは数年続く可能性があり、住宅の最終価格を押し上げ、非常に深刻だ。金利低下と外国からの不動産需要の高まりで、住宅価格はしばらく上昇し続ける見通しだ」と指摘した。スクエア・アセットはリスボンに本社を置いている。
温暖な気候と生活費の安さを求め、米国人の富裕層らがポルトガルにここ数年押し寄せており、そうした海外からの需要増加が住宅不足に重なった。また、ローン金利低下も現地の住宅需要を押し上げている。
原題:Portugal Home Prices Post Biggest Increase in Almost Two Years(抜粋)
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