ライセンス契約を巡りソフトバンクグループ傘下の英アーム・ホールディングスが米半導体メーカーのクアルコムを相手取って起こした訴訟で、米デラウェア州の連邦地裁の陪審は20日、クアルコムのライセンス契約違反はなかったとの評決を下した。

クアルコムは2021年に半導体スタートアップ、ヌビアを買収。これによりクアルコムは追加ライセンス使用料をアームに支払うことなく、ヌビアがライセンスを取得していたアームのチップ製品を自社のチップに組み込んだ。

アームはヌビアを買収したクアルコムとの間で、契約を再交渉する必要があったとし、買収で得た半導体の設計を破棄するようクアルコムに要求していた。

陪審はヌビアがライセンス契約に違反したかどうかについては一致できなかった。

クアルコムはアームの最大顧客の1社であり、長年のパートナー企業だが、両社はコンピュータープロセッサー分野での競合により対立が深まった。世界トップクラスのテクノロジー企業の多くが、アームがライセンス供与し、クアルコム製品に組み込まれたチップアーキテクチャーに依存していることから、この訴訟は重要な意味を持っていた。

20日の米株式市場でクアルコムは1.7%高、アームはほぼ横ばいで通常取引を終えた。

アームは発表資料で再審を求める意向を示し、「全ての申し立てについて陪審がコンセンサスに達しなかったことに失望している」とした。

一方、クアルコムは発表資料で、「陪審は当社が技術革新を行う権利の正当性を示し、この訴訟で問題とされた全製品がアームとの契約で保護されていると認めた」と表明した。

原題:Qualcomm Defeats Arm’s Claim Over Chip Design License Breach (3)(抜粋)

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