米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派的な方向転換と株式投資家の超強気のセンチメントが相まって、リスク選好に「突然の動揺」を引き起こしていると、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は指摘した。

S&P500種株価指数はこのままいけば週間ベースで約3カ月ぶりの大幅安となる。FOMCは今週、インフレへの懸念を再び前面に押し出す姿勢を強く示唆。最新の四半期経済予測では、2025年の利下げ回数の予想が9月時点から減少した。今週発表されたBofAの月次ファンドマネジャー調査によると、FOMC会合前の時点で米国株への資金配分は過去最高水準に増加した。一方で現金への配分は過去最低水準に減少。これにより株売りのシグナルが点灯したとBofAは指摘している。

19日遅くのリポートでハートネット氏は、世界株式における裾野の広がりは依然「悲惨」な状況であり、水面下で進行している調整を覆い隠すには、比較的少数の好業績銘柄が「勝ち続ける」必要があることを意味すると記述。それを最も良く表しているのはS&P500種イコールウエート指数(EWI)だ。同指数は11月遅くに最高値を付けて以降に7%余り下落。一方でS&P500種の同期間の下落率は3%未満だ。

ハートネット氏は、トランプ次期大統領の来年1月20日の就任前に投資家心理が悪化するのを防ぐには、米銀行株を追跡する上場投資信託(ETF)であるSPDR・S&P銀行ETFが2022年の高値付近を維持する必要があると指摘した。同氏はこれまで、トランプ氏が大統領に就任する前に中国や欧州など米国外の株式により多くの資金を投じ始めるべきだと述べている。

原題:BofA’s Hartnett Warns of Nervy Stock Investors After Fed Pivot(抜粋)

--取材協力:Michael Msika.

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