11月の米個人消費支出(PCE)統計では、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視するPCEコア価格指数が低い伸びにとどまった。2025年にさらなる利下げを検討するFRBにとって、好ましい方向への一歩となった。

 

今回の数字は、ここ数カ月停滞していたインフレ抑制の動きが進展したことを示唆する。連邦公開市場委員会(FOMC)が18日に公表した最新の予測では、25年の物価と金利の道筋が従来予想よりも高めに推移することが示された。

キャピタル・エコノミクスの北米チーフエコノミスト、ポール・アシュワース氏は「全体として、これはまさにFRBが望んでいた内容だ。米経済の強さは続いているが、物価上昇圧力は抑制されている」とリポートで指摘した。

価格は幅広い分野で伸びが減速した。住宅とエネルギーを除くコアサービス価格は前月比0.2%上昇と、8月以来の小幅な伸び。食品とエネルギーを除いたコア財価格は3カ月ぶりに低下した。

11月の個人消費支出は前月比0.4%増加。個人所得は0.3%増。インフレ調整後のPCEは0.3%増と、ホリデーシーズンにおける消費の底堅さを示唆した。

自動車など財への支出が前月から持ち直し、実質PCEの伸びに大きく寄与した。一方、サービスへの実質支出は1月以来の弱さとなった。

ブルームバーグ・エコノミクスのスチュアート・ポール、イライザ・ウィンガー両氏は「コアPCEインフレの鈍化は、FOMCが12月会合の前に既に正確に予測できていたものだ。今後数カ月に金融サービス価格がPCEコア価格指数を押し上げるため、こうした伸び鈍化は一時的なものとなる可能性がある」と指摘した。

賃金・給与は0.6%増と、3月以来の高い伸びを示した。ただ、可処分所得は0.3%増にとどまった。配当収入や政府給付金の減少が響いた。

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:Fed’s Favored Inflation Gauge Cools to Slowest Pace Since May(抜粋)

(第7段落にブルームバーグ・エコノミクスのコメントを追加し、更新します)

--取材協力:Chris Middleton、Maria Clara Cobo.

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