(ブルームバーグ):日本銀行の植田和男総裁が19日に慎重なトーンで発言したことを受け、バンク・オブ・アメリカ(BofA)と野村ホールディングスのエコノミストが次回利上げ時期の見通しを2025年1月から同年3月に先送りした。
植田総裁は政策決定後の記者会見で、今後の賃金の動向についてもう少し情報が必要だとし、また次期米政権の経済政策の影響を見極めていく必要もあると発言した。
市場は日銀がよりタカ派的な姿勢を示すことを予想し、これまでは1月利上げの可能性が高いとみられていた。
BofAの日本およびアジア担当エコノミスト、イズミ・デバリエ氏らは19日のリポートで「植田総裁の記者会見のトーンは、明確にハト派的だった。現段階で日銀が1月の利上げに傾いているという兆候は示されなかった」と指摘した。
BofAのエコノミストは日銀が来年3月の利上げ後、同年10月と26年4月にそれぞれ0.25ポイントの利上げを行うと予想している。
従来は25年1月と7月の後、26年1月に再び利上げを行うとの予想だった。
野村のアナリストらは、植田氏の発言を受けて円安が進んだことから「市場関係者は、12月25日に予定されている講演を含め、財務省と植田氏による今後の口先介入に注目するだろう」と指摘した。
野村はリポートで「1月の会合は依然として『ライブ』であり、利上げの可能性は残っている。しかし、植田総裁の発言は1月の利上げ期待を強く後押しするものではなかったと当社は考えている」と説明した。
市場はすでに利上げ先送りを織り込み始めている。オーバーナイト・インデックス・スワップが示唆する1月利上げの確率は20日、45%と先週末の約60%から低下している。
原題:BofA, Nomura Push Out Bank of Japan Rate Hike on Dovish Ueda(抜粋)
(第2、第4段落の誤字を訂正します)
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