米マイクロストラテジーが、暗号資産(仮想通貨)ビットコインを15億ドル(約2300億円)追加購入した。同社はソフトウエア会社からビットコイン投資を主体とする会社に変貌を遂げている。

16日月曜日、同社が米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった。同社のビットコイン購入は6週連続で月曜日に公表されている。同社は現在、約450億ドル相当のビットコインを保有する。

これに先立ち、同社がナスダック100指数の構成銘柄に23日から組み入れられることが先週明らかになった。ウォール街の慣習を意に介さない同社創業者マイケル・セイラー氏が、機関投資家に受け入れられる格好だ。

マイクロストラテジー株は今年に入り500%余り上昇しており、同氏はビットコイン強気派のヒーローとなっている。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ジェームズ・セイファート氏によると、ナスダック100指数組み入れは、同指数に連動する200余りの上場投資信託(ETF)を通じて少なくとも21億ドル相当のマイクロストラテジー株購入を促す見込みだ。

ベンチマークのアナリスト、マーク・パーマー氏は「マイクロストラテジー株が同社の純資産価値を上回り取引されている限り、株式を発行しその資金でビットコインを購入する取り組みは価値の増加をもたらす」と指摘した。同氏はマイクロストラテジー株の投資判断を「買い」としている。

マイクロストラテジーは、株式売却や転換社債発行を通じて今後3年間で420億ドルを調達しビットコインの購入に充てることを目指している。

原題:MicroStrategy Buys More Bitcoin Ahead of Joining Nasdaq 100 (1)(抜粋)

--取材協力:Bailey Lipschultz.

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